「高校中退後」「人生初LIVE」
高校を中退し、俺にとって本当の人生のスタートとなる賽は投げられた
もう何も縛られずに生きられる
どこまでも広がる可能性だけをイメージして毎日ワクワクしてた。
「ダラダラ過ごす時間なんてない、自らの意思で高校を辞めたからには有言実行しないと自分自身に嘘をついた実上嘘つきという状態になってしまう。即行動だ」
週5でジョナサンのキッチンでバイトしてお金貯めて空いた日には曲作りと「Guitaristで加入希望」というチラシを自分で作って音楽スタジオや当時の自主盤倶楽部などにお願いして貼っていただいて興味を持っていただいた方々からの連絡を待ったり逆にGuitarist募集のチラシを見て気になったところに連絡してみたりした。
そのメンバー募集を通して色々な人達に出会わせていただきました。
ある人は
「僕はボーカリスト志望です。まずはカラオケで僕の歌声を聴いてください」
って言われてカラオケに一緒に行ったら、ひたすらシャウトだけ
「あ"ゔぁゔぁあ"ぁ"ぁ"ー!まぁぁわぁぁるぅぅぅぅぅゔぁーーー!!」
ってガチで叫んだだけでいわゆる俺が想っていた歌声は聞かせてくれなかった人
「あなたが作った曲をMDに録音していただいて、この住所に送ってください」って会わずに何かを済まそうとする人
他には
一度会って話しをして、そのバンドに入るとも何も言ってないのに
「次はアー写撮るからこの日に黒いスーツ持ってきてね(^○^)」って勝手に俺の加入を決めてきた人。笑
皆様の個性のベクトルが独特な人達ばかり。
もちろん心の中で「?」と想ったのでその方々とはバンドは組みませんでした。
でも
これも全て勉強になりました。
今でも無駄な時間になったとは1ミリも想っていません。
今まで見た事ない新しい世界に飛び込んだからこそ肌で感じ味わえた大切な経験です。
そんなある日
「自主盤倶楽部に貼ってあったGuitaristで加入希望というチラシを拝見させていただきまして連絡しました。恐れ入りますがお望みしている事と少しお話しが違うかもしれませんが今度 専門学校の学園祭でLIVEがあり私はそこにバンドで出演してボーカルをするのですがそのバンドでGuitarを弾いていただきたいのですが可能ですか?」
そのお話しをいただいた時に感覚で
「想っていたのと何か違うなあ...お断りさせていただこう」
と想ったのでお断りをさせていただいたら向こうから来た言葉が
「V-ROCKバンドの世界に入ってオリジナルの曲を作ってLIVEして本格的に活動したいんですよね?」
「でしたらLIVEハウスも知ったり色々な経験をした方が効率良いと思うんですけど、ローディーをやれば効率良く学べます。ローディー興味ありませんか?私の出演する学園祭でのLIVEに御協力していただけたらローディー先、紹介できますよ?」
って言われて何よりも効率を求めていた俺には最も都合の良い話しだったので即答で
「やります」
と返事をして物事は進んでいった。
俺が俺を貫ける場所に辿り着いた途端に人生の歯車が一気に周りだし人生初LIVEが突然決まり時が進みだす。
そんな初LIVEはオリジナルではなくコピーバンドで計5曲くらいの演奏でツインギター編成でメンバーは5人だった。
学園祭のLIVEといえど、体育館とかではなく、ちゃんとLIVEハウスを借りて行われて場所は
神楽坂TRASH-UP!!という所だった。
※現在は閉店
このLIVEの為に何度かその専門学生さんのメンバーさんとスタジオで練習して本番当日となる。
LIVEなんてした事が一度も無いから当日会場でリハがあるのも知らないし、ステージの上でどのくらいのGuitarの音量にすれば良いか目安も何も分からない。
感覚だけ頼りに調整してワクワクドキドキ待ちながらいざ本番となる。
初LIVEの感想を単刀直入に言うと
「ステージに上がって沢山のオーディエンスに見られてGuitarを弾く感覚が初めてとは想えないくらいとってもナチュラルなんだけどエキサイティングで刺激的で大好きな感覚」
現状から外に出て今まで居なかった新しい地に足を踏み込んだからこそ感じ、味わえる事ができた大切な感情と結果です。
俺が新しい扉を開けた瞬間だった。